前回、投稿したとおり、下降時の制御不良は風の影響ではなく、機体の不具合だったので、ケアリフレッシュCareExpressサービスを使いました。機体交換後の諸手続きを書きましたので、参考にしてください。
ケアリフレッシュ制度
ケアリフレッシュ制度は、購入後1年間は、墜落、水没等で機体等に大きなダメージを受けた場合、2回を限度に新品に交換できる制度で、最初に支払う金額は25,454円です。
ケアリフレッシュ制度の修理申請パターンは2種類
一つは、見積りや点検が無く、代金先払い(18,000円)のCareExpressサービス。修理には必ずケース番号が付きますので、その番号を書いた紙を修理品を入れた箱の中と外に見えるように貼り、発送準備をします。宅配業者が自宅まで取りに来てくれる仕組みなので、希望日時を申込み画面に入力します。
宅配は1日で埼玉のサービスセンターに届きますが、記録を見ると、修理品を受け取ってから約3時間で発送されていて、翌々日には代替品が届きます。Expressの名の通り、迅速なので、墜落や水没等の明らかに修理不可能なものはこのサービスが良いと思います。
Exprss制度は、前述の通り、交換の度に18,000円が必要なので、制度の制限、1年に2回の交換すると、61,454円掛かりますが、導入初年度や使用頻度多い場合は、お得と言えるかもしれません。
DJI社は、修理よりも丸ごと交換が商法みたいで、商品完成度のムラを交換でカバーしているようです。Amazon等の通販で中国製品を買い、不良品のクレームをすると迅速にキャンセル、交換が為されますが、同じような考え方だと思います。
因みに、CareExprss制度では、故障品の原因追及等は一切行っておらず、何処が悪かったかを聞いても無駄です。私は今回、この制度を利用して、7日間で機体が原隊復帰しました
もう一つは、通常修理と同じように修理を依頼し、実機点検、見積を受けた後、修理費を支払い修理する方法です。ケース番号が付くことなどは同じです。修理代が高ければ、18,000円で機体交換(ケアリフレッシュ)できることが、通常の修理と違う所です。修理にかかる期間は、3営業日程度ということでした。土日を挟む大きな修理だと時間がかかるようです。
機体交換後の手続き1 DJIの手続き(初期設定等)
機体とプロポのアクティベーション、ビジョンキャリブレーション
私の場合はphantom4pro V2.0ですから、DJI Assistant 2 for phantom で、プロポも機体もアクティベーションをしました。ビジョンキャリブレーションがなかなか大変ですが、これもクリアーしないと飛ばせません。昨年末に新調したノートパソコンはWin11ですが、DJI Assistant 2 for phantomに不具合はありませんでした。
最初、従来から使用しているWin10の方でアクティベーションをしましたが、成功したように見えて、少しおかしな挙動がありましたので、サポートにチャットしましたところ、アクティベーションとビジョンキャリブレーションを再度、実施するように指示されたのでその通りしましたが、Win11の方がスムーズに実施できましたし、不具合も解消されています。この作業は大事ですね。
IMU、コンパス、ジンバルの各キャリブレーション
チュートリアルを参照。
DJIの自主規制解除システム(frysafe)に登録内容変更
このシステムも、交換前の機体のままですから変更が必要で、フライトコントローラーシリアルナンバー、機体モデル、機器名(名称の変更)の入力が必要です。私は、機体名をうっかり間違えてシステム入力が進まず、サポートに間違いを指摘され繋がったという経験をしました。
DJIのサポートは丁寧ですね。チャットの担当はあまり詳しくありませんが、バックヤードに専門家が居てすぐに回答が返ってきます。商品には、説明書や取説が殆ど付いていない商品ですから、サポートを上手く使うと理解が進みます。
以前の職場で、富士通のカーロケーションシステムの担当をしていて、障害のたびにサポートに連絡していましたが、何処で受けているの分かりませんが流暢な日本語の中国人女性でしたが、同じようにバックヤードに専門家が居て親切に対応してくれていました。チャットと電話の違いはありますが、よく似た仕組みだと思います。優秀ですね。当然、専門外のことや雑談には応じませんが。
機体交換後の手続き2 国交省の手続き(ドローン登録システム等)
旧機体の登録抹消
ドローン登録システムで簡単に抹消できます。抹消が承認されるとメールが届き、登録システムには抹消完了と表示が来ます。特に、登録機体には登録記号が貼ってあると思いますが、回収機は中国本国に送られ再利用されるので、迅速に抹消しないと何処かの国で飛んでいる、ということも考えられると思います。
DJIに回収された機体の情報は、迅速に抹消することが必要です。登録制度が本格化する今年、できれば、回収される見込みのある機体の記号ステッカーは、剥がした上で修理に出すという配慮も必要だと思います。
新機体の新規登録
ドローン登録システムで新規登録をしますが、機体の交換であれば、細かい手続きは無く、製造番号、フライトコントローラーシリアルの入力だけで済みます。登録の申請が済むと、受理した旨のメールが届き、システムに審査中の表示が付きます。
システムには、登録手数料1,450円の納入手段の選択(カード、ネットバンキング)がありますが、カード引き落としが一般的だと思います。手数料を納付し、登録が終了すると、システムの機体情報の表に「記号番号」が表示されます。その記号番号のステッカー等を作り、機体に貼れば終了です。
今回の登録では、番号が付くまでの所要日数は9日間でした。具体的には、3月28日に登録申請をして翌日に手数料引落し、4月7日に登録完了のメールと同時にシステムに記号番号が登録されました。6月から施行の制度なので、航空局も忙しいようです。ご苦労様です。
ドローン情報基盤システムの登録内容変更
無人航空機登録情報登録・変更欄で、製造者、機体名称、製造番号等の変更を手入力で行います。システムには、「ドローン登録システムから情報取得」という欄がありますので、登録システムに登録された機体であれば自動的に変わるのかもしれません。
因みに情報共有システムは、製造者、機体名称、操縦者名しか求めていませんので、例えばケアリフレッシュで同じ機種を変えた変更であれば、特段の変更はありません。不要です。
試験飛行(高精度着陸、異常無し)
アクティベーションを2回しましたが、2回目で気が付いたことはプロポのステータスLEDは、機体と接続が成功すると緑色に変わりますが、1回目はよく覚えていません。赤色だったような気もします。
バージョンのアップデートも機体との接続もIMU、コンパス、ジンバルの各キャリブレーション等の初期設定全てを詳細にチェックする必要があることを改めて実感しました。試験飛行を繰り返していますが、今のところ、異常無しです。徐々に範囲を広げて行きます。
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