九頭竜川の流れ、中洲を空撮し、YouTube等にアップしています

ドローン

川の流れや中州の現状は、場所によっては、どの地図を見ても分からない場合があります。直近の空撮写真で見るのが一番です。九頭竜川の空撮図を投稿しています。

九頭竜川の治水の歴史

「九つ頭の竜の川」という名前の由来は、太古の昔からの暴れ川で、洪水の度に流れが変わる川だったからと云われています。人の定住が進むと、時代時代の為政者が治水事業に苦心しています。古くは継体天皇(当時:男大迹王)の治水事業、平安時代末期には藤原国定による「十郷用水」構築(以後の水争いの原因となる)、江戸時代には九頭竜川から日野川までの「芝原用水」が開削され、明治以降では春江堤防・東藤島堤防築堤等の「明治の大改修」が行われました。昭和23年の福井地震直後の大雨で、上志比村左岸堤防が決壊し福井市が大打撃。それを受け、浸水地域の河川への排水工事等の「昭和の大改修」が行われています。
昭和29年に十郷用水、芝原用水への安定した水利供給のために「鳴鹿堰堤」が築かれ、以降、伊勢湾台風の大被害を契機に昭和47年、発電に治水目的を加えたロックフィル形式の「九頭竜ダム(大野市長野地籍)」が完成、平成15年には、灌漑と洪水調整等のための多目的ダム「鳴鹿大堰(右岸:松岡町鳴鹿、左岸:永平寺町法寺岡)」が完成し、以降は、大きな被害がほぼ無くなった、という歴史があります。近年では、水量の調整がされているため流量が少なくなり、その分、中洲の面積が広が広がり、一部はジャングル化しています。野鳥(雉も沢山います。)や渡り鳥、キツネやタヌキ等の動物も沢山いるようです。

ドローンによる空撮の開始

きっかけは、福井市舟橋町地先の九頭竜川の高水敷(福井市河川公園テニスコートの上流)急激に侵食されたことでした。近年、どういう訳か川の流れが左岸から右岸に変わるポイント(舟橋地先)で鋭角に左岸高水敷にぶつかり、短期間(1~2年)に目に見えるほど浸食が進みました。
これは一大事とみて、地域の代表者(自治会連合会長、副会長(私)、地元選出県議・市議、公民館長)で、国土交通省福井河川国道工事事務所及び、福井県選出衆議院議員に、護岸工事と川砂利の撤去工事を陳情し、現在は、中洲の一部が撤去されて、流れが真っ直ぐになり、浸食が止まっています。又、従来から浸食が見られた新幹線橋梁西側の左岸(寺前町地先)の高水敷も、護岸工事が行われています。このことで、今後、定期的に観察しようと、ドローンによる空撮を始めた訳です。

川の流れの変化は地図上では確認できない

地図は、定期的に更新されるようですが、今現在のモノではなく特に川中の中洲の状態、水の流れについては、かなりアバウトです。唯一、現状に近いモノが、グーグルアースの写真か国土地理院の地図ですが、他のモノはイメージみたいな感じです。

現在の空撮図との比較

昨年、川砂利撤去工事が済み、流れが変わったポイント(舟橋町地先)に絞り比較してみます。
昭和22年(福井地震の前年)の航空写真です
福井市舟橋町の舟橋会館に掲げられている、昭和22年の九頭竜橋の東側の航空写真です。集落も現在とは異なり、街道に面した縦町と横町と呼ばれる集落しかありません。上流の「九頭竜ダム」「鳴鹿大堰」が、無かった頃の川中の状況です。水の流量が多いと、川の対岸どおしで堤防の決壊状況を見守っていたようです。

グーグルアースの写真です
中洲の状況が一番、現在に近いモノですが、川砂利がまだありますので、一昨年の陳情以前の空撮図です。時期は、北陸新幹線の橋脚が見えますので、工事が始まった頃だと思います。

国土地理院の地図です

アラレガコ生息地と書かれた部分の中州(左岸)が、現在と大きく異なります。北陸新幹線橋梁がありません。丁度、自転車専用道路と書かれた右側部分に水の流れがあるように書かれていますが、グーグルアーズの写真では、茶色(川砂利)であり、両者は異なります。
福井市ハザードマップです

北陸新幹線の延伸は未だですが、南北に伸びて描かれています。川の中の状況は、①の国土地理院地図とよく似ていますが、前述の通り、中洲の状況、水の流れは、今とはかなり異なります。このハザードマップは、100年に一度、1000年に一度というスパンでの最大被害想定図ということですから、川の中の状況等は、どうでも良いのかも知れませんが。ハザードパップなのに、浸食されている箇所(危険個所)が分からないのは如何なものか、とは思います。

空撮のメリット、釣り情報にも使えます

ドローンは、150m以上の高さに上げることが規制されていますので、地図の構図と同じような写真は特別の許可を取らないと撮れませんが、120m程度の高度から見た現状(2022年3月)は、以下のような状況です。大変、残念なことですが、右岸に比べ、左岸の守りが貧弱に感じます。
九頭竜橋西側(舟橋地先)

写真の真ん中下の真っ直ぐな水の流れが、一昨年の川砂利撤去工事で実現しました。グーグルマップの写真では、この部分が川砂利で水が流れていません。流れが出来たのがつい最近のことですから、当たり前かもしれません。
新幹線橋梁から西側(寺前地先)

川は、必ず、蛇行するので、水流がぶつかる場所が浸食されます。橋梁を超えると左岸側に蛇行し、堤防近くの高水敷が浸食されています。この場所も対策の工事が為されています。
北陸新幹線橋梁の東側(中洲の木の伐採が行われました)

北陸新幹線が延伸し、乗客が車窓から九頭竜川を見た時の印象も考えて、見える範囲の中州の伐採が行われました。
このポイント(舟橋・寺前地先「中藤島地域」)に限って言えばの話ですが、公開されている地図を見ても、川の中の状況は分からない、災害の想定には使えない、ということなので、これからも定期的に、ドローンによる空撮を行い、YouTube、Instagram、facebook等のSNSにアップし、多くの地域の人に現状を知っていただく作業を続けたいと思っています。

追伸:九頭竜川は、サクラマスや鮎釣りの良好な漁場です。毎年、県内外から多くの釣り人が訪れています。九頭竜川中部漁協に断りを入れ、川中の状況が分かるような空撮図もYouTubeにアップしています。是非、ご覧ください。チャンネル登録をしていただくと励みになります。

 

 

 

 

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