点呼時の指示集 Ⅰ

点呼ネタ

運送屋に勤めていた時、ドライバーに教養していたモノの一部を纏めました。運行管理者の皆さんは、点呼の際、何らかの指示をされていますが、素材に悩まれていると思います。

日本交通心理学会会員で、運行管理者資格は「貨物」と「旅客」の両方保有しています。参考にしていただけたらと思います。

かもしれない運転を習慣付けよう

「危険予知運転」とも言います

・あの車は止まらない、かもしれない

・子供や自転車が飛び出してくる、かもしれない

・対向車が車線をはみ出してくる、かもしれない など。

不幸な貰い事故をも回避するには、この考え方が不可欠です。

防衛運転とも言います、是非、実践してください。

 優秀ドライバーの無事故の秘訣

速度を抑える

~はやる気持ちを抑える力に優れる

周りの状況を十分に確認する

~道路状況、路面状況の変化を的確にキャッチできる

簡単に立腹しない

~焦り、怒り、興奮を抑える能力に優れる

自分のペースを守る

~冷静で落ち着いた運転ができる

ことごとく事故の回避に努める

~もらい事故でも恥と感じる、あおり運転にも冷静、徹底した防衛運転ができる

他人(他の交通)に迷惑をかけない運転をする

~何時でも自分の運転が他人に迷惑でないか考える、迷惑なことはしない

ご自身でチェックしてみてください

便利だけど駄目です。運転中の携帯電話

仕事がはかどる、時間節約ができる、忙しさを周りにアピールできる。

しかし、

・注意は、電話の相手に向いている

・片手運転では、咄嗟の動作ができない

・自分だけOKでは、しめしが付かない

・第一、交通違反、見つかれば検挙される

・携帯電話が原因の交通事故は、数多い

忙しくても、電話は停車してから

居眠り運転防止

しっかり睡眠時間を取っていますか?5時間未満だと、ヒヤリ・ハット体験が2.3倍多い。

「居眠り運転防止策」

    • 起きてから8時間前後に、眠くなる時間があることを知る
    • 窓の全開は体温を下げ、逆効果
    • 寝る前のスマホは厳禁
    • 夜中2時から4時までは、魔の時間
    • 眠気を覚ます仮眠は、15分がベスト

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高速道路走行の注意点

高速道路の事故は、死と直面します。労働時間の短縮に取り組んでいる折、中距離、県外運送の方の高速道路運行が多くなりました。改めて、原点に返った安全運転をお願いします。

「注意地点」

分岐点、合流地点、料金所、カーブ、トンネル

「安全3原則」

      • 十分な車間距離を取る
      • 無理な進路変更はしない
      • 渋滞時も気を緩めない(追突注意)

「心構え」

ルート確認、出発前点検・整備、余裕を持った出発。

歩行者妨害違反に注意

警察が取締りを強化しています。

横断歩道を渡ろうとする、歩行者、自転車がいる場合は、一時停止しないと違反になることは知っていると思いますが、殆ど守られていません。
追突される恐れがあると考え敬遠しがちですが、 後方にも気配りをして、率先して一時停止をしてください。
トラックの交通マナーが良いと、会社の評判が良くなります。

睡眠の科学(レム睡眠・ノンレム睡眠)

睡眠は、浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠があります。人は、この二つを1サイクル(約90分)として、一晩に4回~6回繰り返します。

ノンレム睡眠(平均75%)が多いと、疲れがよく取れる

睡眠の質は、夢の見方で分かります。

レム睡眠では、肉体は休んでいますが、脳は起きており、ストーリー性のある鮮明な夢を見ます。

~寝起きに見ることが多く、疲れが取れない~

ノンレム睡眠は、脳も休む深い眠りで、夢は淡く短いもので思い出せません

ストレスを溜めず、夜更かしをせず、深酒をせず、十分な睡眠を取ることを意識してください。

~睡眠不足は、運行に付けません~

長時間運転は、催眠術師

皆さん、眠気覚ましはどうしていますか?交通量の少ない単調な道や高速道路では、眠気を感じることがありますね。

眠気を避けるには、「小刻みに」車を止めて「眠気の連続を断ち切る」ことが大切です。

眠気覚ましに速度による刺激を求めてはいけません。重大事故の危険が一気に高まります。

早めに短時間の休憩を取りましょう。

腰痛対策に効くようです

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深夜の、速度の出し過ぎ、ご注意を!

うっかりミスを防ぐために!

人間はミスを犯します

・バックする時は、後ろを確認する

・左に曲がる時は、巻き込みに注意する

何れも当たり前に分かっていること。しかし、人間はミスを犯します。

うっかりミスを防ぐには、基本をキチンと実行することが有効です。

バックよーし、と声を出して確認したり、指を差して確認をすることも有効です。

各自、今一度、基本を振り返り、確認行為を実践してみてください。

疲れは、運転にどう表れるか?

疲労と運転の関係について、「労働心理学研究者 狩野広之氏」は、次のように説いておられます。

1 注意の範囲が狭くなる

2 記憶力が低下する

3 億劫になる

4 作業の質が低下する

5 感情的になる

当然、交通事故の危険も増してきます。

運転は、2時間を超えたら「車を止めて休憩」をしてください。

4時間以上の連続運転は、禁じられています。危険です。

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