JUIDAから小型無人機操縦技能証明証(仮)をいただきました

ドローン
新型コロナ感染防止のための県独自緊急事態宣言で、2回延期になったドローンスクール(ドローンキャンプ[北陸の空])を9月の末に卒業し、この程、ドローンスクール管理団体最大手JUIDA(一般社団法人日本USA産業振興協議会)から、無人航空機操縦技能証明証(回転翼航空機)(仮)をいただきました。正規の証明証は、12月1日発行ですが、仮の証明証で国土交通省航空局に対する各種の申請が出来ます。まずは、航空局のシステムに、機体、操縦者を登録し飛行についての許認可申請を行い、練習飛行を繰り返して行い、安全安心なドローン活用を行う思いでいます。

ドローンキャンプ[北陸の空]

JUIDAが認定しているドローンスクールで、これまでに400余人の卒業生を送り出し、管理団体から表彰もされている優良スクールです。自然環境に恵まれた南越前町の公共施設を借り上げて行われる宿泊型で、2日間という短い期間ですが、座学、実技共に効率的にカリキュラムされています。キャンプ型ですから、通常は夕食等も和気あいあいと、という感じなのでしょうけど、コロナ禍の最中の入校では無理でした。しかし、夕食は定番の店らしいのですが、超豪華、お腹パンパン、というもので、昼食も含め美味しかったです。
講習に使用されているドローンは、国土交通省のHPに飛行許認可申請時に資料の一部を省略できる機種として搭載されている「DJI社製のPHANTOM4Pro2.0」で、自動操縦のソフトを組み合わせることが出来る安全性の高い機種でした。講習の中身ですが、全くの未経験者の私でも、ドローンの危険性やGPSの効果、機体の安全性能等が理解でき、初歩的な操縦ができるようになりましたが、実技は、本来、自動操縦が容易なPHANTOM4Pro2.0ですが、殆どGPSによらない飛行訓練なので、ドローン本来の操縦の難しさを教え込まれた感じです。座学では、法的な知識とか、ドローンが飛ぶ仕組み、気象、電波関係、ドローンの運用等、全体像をジャンル別に解り易く教えていただきました。講義形式の授業の他、テキストを相互に分担して研究し、各位が纏めたものを交互に発表するという授業形態もあり、理解しなければ発表できないもので、短時間学習法として優れたものに感じました。
講義に使用されたJUIDAのテキストは、ドローン操縦と安全な運航について必要な全てが、微に入り細に渡り、複数のテキストで記述されているもので、短期間のスクールでは要約した部分を実技と併せて会得し、その後はじっくりと読み返して知識を深められる、という何ともよく考えられテキスト群で、ドローン操縦士のバイブルだと感じています。
各セクションの最後に何回かの試験がありましたが、スマホやパソコンで回答できるような仕組みであり、効率的な今時手法が取り入れられていました。インストラクターの授業の進め方もスマートで、座学の進め方や操縦訓練について、生徒の不安感を先読みした、知識技能に応じた適切なアドバイスが有難かったです。
「無人航空機安全運航管理者コース」もあり、それも受講しました。飛行現場を客観的に監督する担当者は、特に業務でドローンを使用する場合は不可欠だと思いますが、リスク管理を中心としたの安全運航管理に資する必須項目を教えていただきました。
総じて、テキストが素晴らしく又、インストラクターもスマート、先進的手法を積極的に取り入れ、短期間に上手に理解させてくれるドローンスクールで、本当にこのスクールにして良かったと思っています。ドローン操縦士の道はこれからですので、テキストを脇に置き熟読しています。インストラクターの先生、講習同期の3人の方々、お世話になりました。

航空局ドローン関連システム

航空局のドローン関係システムは、現在、2種類あります。1つは、ドローン情報基盤システム(DIPS)で、禁止や制限されている飛行方法について、許可、承認を受けるための申請システムで、最初に機体と操縦者を登録します。もう一つは、飛行情報共有システム(FISS)で、有人航空機や他のドローン運航者から、ドローンの飛行実態が見えるためのシステムで、個々のドローン操縦者は、都度都度の飛行について、飛行日時、経路、高度等の飛行計画を登録するシステムです。許可や承認を受けた飛行については、義務化されています。
この二つのシステムは連携しており、同じID番号とパスワードで使用することが出来ます。何れも現在は、200g以上のドローンが対象です。
又、今後(2022年)、機体登録制度が本格的(別システム)になり、登録された機体には個体識別が出来るような物を付けることが義務化されるようです。事故(犯罪)や紛失時に持ち主が分かる仕組みです。国のロードマップにより進展しているドローンの規制と緩和。安全であることが国に認定された「物と者」だけが、公にドローンを使える時代になるのだろうと思います。
如何せん、規則改正が激しい分野ですので、特に新参者ですから、落ちの無いように、取り残されないように、各機関(ユーチューバーも含めて)が発信しているドローン関係の情報を、耳をダンボにして収集しています。

今後、どのように使うか

ドローンは、趣味ではなく社会に役立つ仕事で使いたいと思っています。
市に使用許可を申請し、山の中の貸切りキャンプ場で飛行訓練をしていますが、管理人さんはキャンプ場の持ち主で近隣の山林の所有者でしたが、齢だから山林の見回りも出来ないので、このようなドローンで見回って欲しいと、ドローンの利活用を期待されていました。又、近隣地区のアグリ協同組合では、補助金が出るというので農薬散布用のドローンを買ったが、操縦士の手当てはこれからだ、是非、手伝って欲しいとも言われ、ドローンの活躍の場は意外と身近にある、と感じています。
住居地の近くを流れる一級河川は、水量が多い時(雨台風や上流のダムの放流)は、家の屋根よりも高い位置を大量の水が流れます。水害の危険を身近に感じる時もあり、過去に決壊した例もありました。その観測にドローンを活用しようと考えています。河川事務所には断りを入れ、承認されています。
ドローンがあれば、便利になる分野はたくさんあるのだろうと思います。小さな事から始めてみようと思っています。

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